2.23 自然農野菜による品種研究会 第十回 『早春の野菜たち』

自然農野菜による品種研究会 第十回 『早春の野菜たち』 
2月23日(水)14:00~
案内役 村上研二さん 農夫印:

まず冒頭で村上研二さんから会の説明がありました。

「みなさん暖かくなってきて、急に春が来たような感じですね。
はじめに最近私が驚いたことをお話したいと思います。私は自然農で畑では野菜を育てていますが、
趣味は園芸なんです。特に好んで育てている植物はプリムラという花です。
プリムラのある原種は、もともと標高の高いところに生えている植物です。
当然山の上なので、春は遅くて秋は早く、生育できる期間は平地に比べ短いです。
原産地では、プリムラの種は秋に地に落ちるんですが、そのまま芽を出すと、小さい内に寒さにあたり

冬を越す事ができません。それを回避するために、種には休眠期間があり、休眠期間が満たさないと芽を出しません。
昨年、糸島の気候では5月に種を採る事ができました。園芸的なテクニックですが、1カ月冷蔵庫を使って種に冬の疑似体験をしてもらい、その後外に出しました。春と勘違いして直ぐに芽が出ると思ったのですが、実際には本当の冬を迎えるまで休眠したままで
つい先日になって一斉に発芽ました。寒がゆるんだベストタイミングであったと思います。

このことから考えたことですが・・・。

野生の植物は、春の訪れを察知するセンサーを持っている。

そしてそれは、世界中で通用する不変のものであること(このプリムラの原産地はヨーロッパ)

(写真はプリムラです↑)

単に1日だけ、最高気温が15度になったからなどという単純なものでもなく

積算温度が何度になったからというものでもなく
天体の影響、月の満ち欠けや日長(プリムラは好光性という発芽に光を必要とする性質を持っている。

野菜ではニンジン、ゴボウなども好光性を持つ。)なども複雑に関係しているのではないだろうかということです。

寒い時期に芽を出すと寒さで傷むし

遅くなると、秋までに十分に大きくなれないし、

他の植物との競争に負けてしまいます。

絶妙のタイミングを知っているからこそ、生命を繋いでこれたわけです。

私達にとっては驚きですが、本来は

ヒトもそれを知っているのではないのではないかとも思います。

私達も的確に察知できるようになれば、自分自身の体を整えたりすることが
もっと上手に出来るのではないだろうかと思います。

因みに、一斉に発芽してしまうと、例外的な寒の戻りなどが合った場合

絶滅してしまうリクスがあります。これを避けるために、野生植物には

多様性がありまして、少数ですが、中にはおっとりした種が含まれていて、

ひとり眠り続け、ちょっと遅れて芽を出したり、中にはもう1年後に

ようやく芽を出したります。

野生の仕組みは、すごいですね。」(村上研二さん)

村上さんのお話をお聞きしていると、人間も、植物も動物も本来備わっている野性的な
感覚の中に多大な叡智が隠されているように感じます。

それではきょうのテーマ、早春の野菜たを食べ比べします。

まず最初はサルシィファイ。これは私はよく油でいためたりしますね。
西洋牛蒡で根っこを食べるものです。
綺麗な花が咲くんですよ・・・。

1、サルシファイ
南ヨーロッパ原産。キク科の2年草。日本では春に種をまき、冬に収穫サイズまで育つ。
翌春、塔立ちし、花を咲かせ、種をつけ、株は枯れる。
主に根を食べる。牡蠣に似た味がすると言われる。

2、根パセリ
地中海沿岸原産。パセリの中で、主に根を食べる品種を根パセリと呼ぶ。
ドイツ、ロシア、オランダなどで食べられるそうだ。
栽培上は、普通のパセリと同様で良いようだ。

3、パースニップ
地中海東部原産。ニンジンとは別種。黄色い花をつける2年草。

すりおろして ディップにしたり。
きょうは生でいただきます。甘みと香りを感じてみましょう!

4、フェンネル
地中海沿岸原産。セリ科。多年草。糸島の気候に合い、良く育つ。

多年草、株もとから出てくる。
プくっと膨れてくるのは冬だけ、春先以降は、花を咲かせていきます。
 美味しいのは今の時期、春になると繊維がセロリのように硬くなります。

村上さんはこの自家製フェンネルを使ってアニス酒を家で作ってみたそうです。
フェンネルそのほかに ニガヨモギをいれてつくられたそうです。
フェンネルの香りは、アブサン、ぺルノのような香草ベースのお酒によく似ています。

みなさんも自分達で薬草を調合して健康酒を作ってみるの楽しそうですね!

(体質、体調に合うかどうかは、慎重に!)

5、黒キャベツ

地中海沿岸原産。トスカーナで発達。

一旦炒めてスープに入れると食べやすいですよ。

(村上さんの下仁田ネギ)

自家採取のネギです、来年の冬には収穫出来そうです。

6、冬華(菜の花)
きょうは蒸煮にして皆さんでいただきましょう!
みなさんは、菜の花はどんなふうに食べるのがすきですか?(松本あきさん)

これらは寒さに一度当たって花芽が出来る植物です。
早く食べれるように品種改良されているので菜の花は品種がたくさんあります。

7、チーマディラーパ


「次々に脇目が出てくる品種です。生でいただいてみましょう。」
 
 ・香りがカブのような香りがしますね。
 ・炒めても食べてみましょう。

 きょうは、早春の野菜たちをいただきました。
それぞれに味わい深く、香りや食感を楽しむことができました。

次回は試食はありませんが、これまでのまとめを行います。

それぞれの方が品種を育てる参考にしていただきたいのと
お料理を食べる時にどうやって食べるといいのか?等、
それぞれ皆さんで話し合っていきたいと思います。

種の交換会も行います。

次回は、3月23日(水)14:00~です。

きょうは、その後、自然農農家さんとの交流会があり、一品持ち寄りで皆さんの手作りのお料理を囲んで
時間をともにすごしました。農に対する思いや日頃の出来事など、さまざまな話ができたようです。

参加者の皆さん村上研二さんありがとうございました。

たまちゃん, イベントレポート

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