11.30 自然農野菜による品種研究会~カブ

平成23年11月30日 自然農野菜による品種研究会 第十八回 『カブ』  案内役 村上研二

毎月開催の自然農野菜による品種研究会。 11月後半ずいぶん冬らしくなってきました。
きょうのテーマは寒い冬に欠かせない。身体を芯から温めてくれるカブさんです。
きょう集まったカブも色も形も香りも一つ一つ個性が光ります。
冒頭で案内役の村上研二さんから会の目的とカブについての説明がありました。

○会の目的
“  農家、料理人、食べる人が品種を通して栽培、料理、食事を共に考え、無理なく、それでいて豊かな食文化を築きます。”

○会の約束事

・批判をしない    ・教科書的な知識に囚われない

・普段の立場を超える    ・個性を大切にする(順位付けをしない)

・5感を駆使する(分析に頼らない)

□カブ

[原産地、特徴など]
原産地については温帯ヨーロッパ、地中海沿岸、アフガニスタンなど諸説あり。
日本で栽培されている品種の分類
・アジア系品種:西日本に多い すぐき菜、津田、日野菜、大野紅、万木など
・ヨーロッパ系品種:東日本に多い 遠野、長崎赤など
・中間系品種:中部地方西側に多い
品種により根の皮が固いもの、軟らかいものがある。
色は酢に逃げる。加熱により変化はするが完全に消失するものではない。
葉の形、色も様々。
※カブを含めアブラナ科の植物には自分の花粉で種が出来ない自家不和合性を持つものが多いようです。
動物も、一人で子孫を増やすことができません。人間も、女性男性がいます。一方で朝顔等はひと株だけ育てていても種が出来ます。
自家不和合性を持ち、子孫を残すために2株以上を必要とするのは、1株でも子孫を残せるものに比べ、不都合の様な気がしますが、多様化が必然となり、環境変化に適応できる個体が生まれ易い仕組みになっているのです。

□自家不和合性
一つの株の花で受精が成立しない、種子が出来ない性質。
カブ、ダイコンなど多くのアブラナ科植物もこの性質を持つ。

他殖が必要となり、多様化することに繋がる。

よってアブラナ科植物の多くにおいて、品種とは、ある程度近似の性質を持った

いくらかの遺伝的幅を持った群である。

この性質により、自家採種が難しい。

[栽培記録]

10月1、2日種まき

発芽後、虫とり数回、菜種油粕補い1回、間引き収穫数回

『きょうは12種類カブを用意していきました。
まずは色つきのカブから食べていこうと思いまう。西日本は東洋型のカブが多いと言われています。』
色とりどりの美しいカブ。大きさも2~3センチから20センチくらいまで様々。

それでは食べ比べていきます。
1 長崎赤カブ 長崎

・西洋型です。
2 温海カブ 山形

・葉っぱもむしゃむしゃ食べてしまいます。
3 万木カブ 滋賀

・からみが強いですね。
4 日野菜カブ 滋賀

5 飛騨紅カブ 岐阜

6 木曽紫カブ 長野

7 伊予緋カブ 愛媛

8 天王寺カブ 大阪

9 博多据カブ 福岡

・味が大変美味しい!

10 金町小カブ 東京

・小カブのルーツです。
11 みやま小カブ 埼玉

・味わい深い、表現できない味わいでした。
12 “メッサ ルンガ ビアンカ
コリット ヴィオラ” イタリア

・カブって皮を剥きますか?
→ 最近では料理番組でも皮をむくようになってしまった。
・皮が固いものは皮をむいて食べますが、炊くときは筋がない方が、綺麗に煮えますね。

以上全てのカブを食べ尽くしました。

最後に参加者のみなさんで、きょうの感想をシェアしました。美味しいカブの食べ方や
実際に農業をされている方の同士の情報交換、そして、やプロの料理人の方のお話も
お聞きすることができて大変充実した時間を過ごすことができました。

来月の品種研究会は12月21日に開催。テーマを人参として約10品種の沢山の人参達があつまります。
みなさまのご参加心よりお待ちしております。参加者のみなさん、村上研二さんありがとうございました。

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