自然農野菜による品種研究会~茄子

9月のテーマは“茄子”です。

冒頭で案内役の村上研二さんから会の説明と畑のお話をしていただきました。

「畑の中のことですが、勝手に生えてくる草は実はその地を選んで生えてきています。土地にそれぞれ適応したものがはえています。生き物もそうですね・・・・。

野菜に関しては人間が意思をもって遠いところから持ってきて、植えて育てたものです。そう考えると、必ずしも日本の環境がすきな野菜ばかりではありません。もちろん、品種によって育ち具合の個性があります。私は糸島で自然農で育てていますので糸島でよく育つものはどんなものだろう?と育てています。そして、食事との結びつき、組み合わせを確認していくのは私だけの力だけでは出来ませんので料理との組み合わせは、プロの方や生活者としての視点も含めてトータルでより良い品種を考えていくのがこの会の目的です。色んな立場の方が同じ時代を生きるなかで一つの糧として、毎月開催しています。」

会の説明の後、参加者の皆さんに簡単に自己紹介をしていただきました。

きょうは、小さな畑や菜園をしている方。お花を育てている方。福岡市内で自然農の野菜を使ってお料理屋をしている店主の方などが集まりました。


それでは、茄子本題に入っていきます。

「日本中には、色んな種類の野菜がありますが、九州では長茄子が一番うまいといわれています。また、外国に目を向けると色々な野菜があり小さい野菜も大きいやさいもあります。ブラジルではオレンジから赤色の茄子もあります。今回収穫して持って来ましたタイの白い茄子がありますが、ヨーロッパでも、アメリカにもあります。」

資料より~

<茄子について>

インド原産。日本へは正倉院の文書に登場していることから古くに伝来していたようで多くの品種分化が見られる。世界中とまでは言えないが、インドからアジア全体、地中海沿岸、ヨーロッパまで広い地域で食べられている。実の色は日本では紫のものが多いが、緑、白、赤、黄まで多くのバリエーションがある。但し赤、黄は熟してから発色するため、種が育ってしまっているので食べ方が限定される。品種によって実の大小、皮・肉質の緻密さ・固さ、アク(エグミ)の多い少ない、種の多い少ないなどの差があり、料理との関係が決定される。世界各地にそれぞれの個性を生かした料理がある。日本のナスが一番美味いと言う人がいるがそれが本当であれば、世界中で栽培されるはずであるが実際にはそうなっていない。個性的な品種とそれを生かす料理との組み合わせには、他入りこむことが出来ない深みがあると思われる。栽培は2月に温床で種を降ろし、5月に定植。早ければ7月初旬に初収穫を得られ、夏の暑さで少し元気が無くなり、涼しくなって元気が戻り9月から10月に良い実が沢山生る。ニジュウヤホシテントウの成虫も幼虫も葉を食べるが、特に幼虫が発生する6月から7月が一番多く食べられるので、この時期ケアが必要な場合がある。お盆を過ぎると少なくなるのでその後は安心である。品種によって青枯れ病が出る。乾燥を嫌うので暑さの盛りまでは草を多めに、その後は日当たりをしっかりとる。地力を要すると言われるが、幼苗の間はそうかもしれないが、秋以降は自活しているように感じられる。強風に弱く、葉が傷み、実付きが悪くなる。

(ナスの交配)

>茄子は高温を好む性質がありますが日本の夏は苦手で、種まきは2月頃に行なっています。
5月ごろに沢山の苗を定植して、6月の雨が多くなるころにぐんぐんと綺麗に育っていきます。
秋ナスが美味しいのは本来茄子自体が好きな季節なんだと思います。

☆それでは、茄子を試食していきます。

インド紫ナス  インド

インド緑ナス  インド
>肉厚な茄子です。普段、いつも食べている茄子に近かった
茄子は全体で味が違うんですね。水ナスなどは、塩で揉んで食べたりしますが、先っぽの方が一番甘いです。茄子の蔕は甘く、真ん中は味はぼやけている。油で揚げて蔕も食べられるんです。

Thai White Ribbed Eggplant  タイ

Little Fingers Eggplant  不明

Malaysian Dark Red Eggplant  マレーシア

Ukrainian Beauty Eggplant  ウクライナ

もっと大きくなってソフトボールぐらいになります。

Violette Longue Hative Eggplant  フランス

賀茂ナス  京都
>他の個体と花粉がまじりあって 他の個体が生まれることで次の世代が生きるスペースを譲る、変わった環境に適応する仕組みだとおもいます

長岡巾着ナス  新潟

真黒ナス  埼玉

“(タイ・グリーン×黒十全)×真黒①”  福岡

“(タイ・グリーン×黒十全)×真黒②”  福岡
苦味などのくせを活かす料理と出逢うことでまた違う一面が見えてくるのだと思います。

真黒ナス自体は皮が軟らかいタイプの茄子です。

×真黒③”  福岡”(タイ・グリーン×黒十全)

“(タイ・グリーン×黒十全)×真黒④”  福岡

Q、栄養学的には茄子の色でどうちがうのでしょうか?
A、あまり分解して考えることはしませんが、

色素自体に栄養を求めている場合、例えば紫の色素は緑や白になると入っていないことになりますね・・・。茄子の料理で 赤ワインで白茄子を煮て、コンポートにしていました。

“(タイ・グリーン×黒十全)×真黒⑤”  福岡

“(タイ・グリーン×黒十全)×真黒⑥”  福岡

“(タイ・グリーン×黒十全)×真黒⑦”  福岡

“(タイ・グリーン×黒十全)×真黒⑧”  福岡

遺伝を含め、自然界は人間が考えるほど簡単ではないのです。ここで科学的な話をする必要があるのかどうかは、わかりませんが・・・。私自身は種を蒔いて、出てきたものを受け入れ楽しむだけでいいのではないかと思っています。 起こったことの理由がわかったところで対策をとったりするのは、科学的なパターンだと思います。 行為をし、結果がでてたらそれ以上多くを求めない。それが自然界でやっていく方法かなと思っています。

(村上研二さん)

以上全ての茄子を食べつくしました。

来月の品種研究会のテーマはペッパーです!ペッパーとは、ピーマンや唐辛子のことです。新しい品種も導入したものがありますので20種類くらいになるでしょう!次回は10月26日(水)14:00~16:00に開催予定です。みなさんのご参加お待ちしております

イベントレポート

コメント (1)

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  1. 安蔵里旬 より:

    こんばんわです。
    こんなに茄子の種類があると、テンション上がるね(^w^)
    安蔵里旬は普通の千両茄子が好きかな!
    名前もいいし・・。
    次回は参加したいなと思います。(^w^)

一言どうぞ